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macOS

Mac の mds_stores が重いので、インデックス作成をやめた

2026-06-05

アクティビティモニタを確認したところ、mds_stores というプロセスが実メモリを 500MB 近く消費し、CPU にも断続的なスパイクが出ていた。調べると、macOS の Spotlight がバックグラウンドで動かすメタデータインデックス用のプロセスだった。筆者は Spotlight をほとんど使わず、ファイル検索は findrg で済ませているため、インデックス作成を無効化して実メモリ使用量を 10MB 程度まで削減した。以下にその際の調査と対応、無効化にともなう影響を整理する。

mds_stores の正体

mds_stores は、Spotlight 検索を高速化するためのメタデータを保存・管理するプロセスである。Spotlight はファイル名、作成日、更新日、ファイル種別、PDF や書類の本文、メール、アプリ情報などを対象に、Mac 内の情報を事前にインデックス化している。このインデックスの作成と更新を担うのが mds および mds_stores である。

Spotlight を使っていなくても動作する

macOS はデフォルトで全ボリュームのインデックス作成を有効にしている。そのため、Spotlight 検索を一度も使わなくても、mds_stores は常にバックグラウンドで動作する。とくに /System/Volumes/Data(ユーザーのホームディレクトリ、書類、ダウンロード、アプリデータを含む領域)はファイルの増減が激しいため、この領域のインデックス更新が mds_stores の日常的な負荷の大部分を占める。

以下の状況ではさらに負荷が高まる。

  • macOS アップデート直後
  • Mac の初期設定直後
  • 大量のファイルをコピーした後
  • 外付け SSD / HDD を接続した後
  • クラウド同期フォルダが大量に更新された後
  • Spotlight インデックスが破損し再作成されているとき

対応:インデックス作成の無効化

Spotlight をほとんど使わず、ファイル検索は findrg で済ませているため、500MB のメモリをインデックスに割り当てる必要はない。そこで、Spotlight のインデックス作成自体を無効化した。

まず現在の状態を確認した。

mdutil -a -s

実行例:

/:
    Indexing enabled.

/System/Volumes/Data:
    Indexing enabled.

/System/Volumes/Preboot:
    Indexing enabled.

すべてのボリュームで Indexing enabled. と表示された。全ボリュームを無効化した。

sudo mdutil -a -i off

再度確認した。

mdutil -a -s
/:
    Indexing disabled.

/System/Volumes/Data:
    Indexing disabled.

/System/Volumes/Preboot:
    Indexing disabled.

一部のボリュームでは無効化に失敗することがあるが、日常的な負荷に関係するのは主に /System/Volumes/Data である。データ領域だけを無効化したい場合は次のコマンドで対応できる。

sudo mdutil -i off /System/Volumes/Data
mdutil -s /System/Volumes/Data

結果:実メモリ 500MB → 10MB 程度

無効化からしばらく経過した後、アクティビティモニタで確認すると、mds_stores の実メモリ使用量は 10MB 程度まで低下していた。CPU のスパイクも消え、ファンが頻繁に回ることもなくなった。

Spotlight を常用しない環境では、コマンド 1 行で実メモリ使用量を 50 分の 1 程度まで削減できる。手間に比べて効果の大きい対処である。

無効化による影響

Spotlight のインデックス作成を停止すると、次の機能が動作しなくなる。

  • Spotlight 検索
  • Finder のファイル検索
  • メールアプリでの検索
  • PDF や書類の全文検索
  • メタデータ検索に依存する一部のアプリケーション(Siri Suggestions、LaunchPad の検索などを含む)

これらをほとんど使わないのであれば、実用上の支障は小さい。ただし、mds_stores の実行ファイル自体を削除してはいけない。macOS 標準のシステムコンポーネントであり、削除すると別の問題を引き起こす恐れがある。無効化の対象はプロセス本体ではなく Spotlight のインデックス作成機能である。

再度有効化する

再有効化するには次のコマンドを実行する。

sudo mdutil -a -i on

インデックスを再構築するには次を実行する。

sudo mdutil -E /

データ領域だけを再インデックスしたい場合は、次のコマンドで済む。

sudo mdutil -E /System/Volumes/Data

まとめ

mds_stores は macOS の正規コンポーネントであり、削除すべき対象ではない。しかし Spotlight を使用しない環境では、常時 500MB 程度のメモリを占有するバックグラウンドプロセスとして稼働し続ける。

sudo mdutil -a -i off の 1 行でインデックス作成を停止すれば、実メモリ使用量は 10MB 程度まで下がる。Spotlight を使わず、ファイル検索を端末コマンドで済ませられる環境であれば、検討する価値のある対処である。